窓口一本化やフード設置を 住民らが知事と意見交換 リニア計画

リニア中央新幹線

[ 2017年 11月 6日 月曜日 17時30分 ]

市内で開いた意見交換会

 JR東海のリニア中央新幹線計画をめぐる阿部守一知事と飯田市の関係者との意見交換会が4日夜、市内で開かれた。県・市の行政・経済界の関係者や、県内駅予定地周辺の上郷、座光寺の住民代表らが出席。関連を含めてJRと県、市の事業が並走している上郷は「窓口の一本化」、座光寺は「明かり区間への防音防災フード設置」を求め、対応や協力を知事に要請した。

 リニア計画をめぐる地域課題や経済、観光対策などについて意見交換。前半は上郷、座光寺の住民代表が要望事項を伝えた。

 駅ができる上郷まちづくり委員会の山田雅士会長は、北陸新幹線のトンネル工事による地盤沈下を踏まえて「開業後に問題が発生するおそれがあり、黒田地区で不安が広がっている」と説明。JR側の対応や補償をただすよう求めた。

 北条地区の住民代表2人は、JR、県、市の窓口一本化と統一したスケジュールの提示を要望。困惑する移転対象者の心情を伝え、「土地建物の明け渡し時期を早期に開示して」と要求した。

 座光寺自治会の福田富広会長は、駅の東側から天竜川までの明かり区間約2キロについて「JR側に防音防災フードの設置を求めているが、『検討中』との回答しか得られていない」と指摘。「住民の願いをJR側に伝えて」と求めると、知事は「次回のJR東海社長との懇談で要望する」と答えた。

 窓口の一本化を願う住民の声に知事は「整理が必要」との認識を示した上で、「市と話すことが基本的に必要」と指摘。牧野光朗市長は終了後の会見で「県と調整しながら、市が窓口を担う」との考えをあらためて強調した。

 住民からは他に県道市場桜町線の改良促進を求める意見が出された。

 経済界との意見交換では、南信州・飯田産業センターの萩本範文専務理事が、旧飯田工業高校を活用した知の拠点構想について「地域が新しい産業を生み出し、広域化させるための発信基地としてとらえ、支援を」と要求。飯田観光協会の中島一夫会長は飯伊の観光団体を束ねるDMOの設置や観光人材の育成を求めた。

 また、飯田商工会議所の柴田忠昭会頭らは、12月の知事との懇談で、経済振興に結びつける具体的提案を示すとの考えを伝えた。

  

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