西下トンネルが開通 松川インター大鹿線 リニア関連で新設、完成祝う

リニア中央新幹線

[ 2018年 12月 15日 土曜日 15時31分 ]

テープカットで完成を祝う関係者

 リニア中央新幹線南アルプストンネル長野工区(8・4キロ)の掘削残土を大鹿村外へ運び出すために改良中の県道松川インター大鹿線で、新設する西下トンネル(中川村大草)が15日開通した。トンネル坑口で行われた開通式には「松川インター大鹿線及び松川大鹿線改良促進期成同盟会」会長の柳島貞康・大鹿村長ら関係者が出席し、地域住民にとって待望となるトンネルの供用開始を祝った。

 西下トンネルは延長980メートル。片側1車線で、車道幅員は6メートル。2016年8月に着工、17年10月に貫通した。

 計画だと、県道には四徳大橋を挟んで東西に2本のトンネルを新設する。もう1つの四徳渡(しとくわたり)トンネル(約1・2キロ)は来年3月ごろまでの供用開始を目指す。また拡幅工事を5カ所で行っている。

 この日の開通式には関係者約50人が出席。テープカットに続いてくす玉を開いて開通を祝い、車の通り初めを行った。

 柳島会長、JR東海名古屋建設部の本田敦部長らがあいさつに立ち、柳島会長は「開通によってまた一歩、安全で安心して通行できる。地域産業の発展に大きく寄与できるものと確信する」と述べた。

 2つのトンネル新設に伴う総事業費は約60億円で、うち県が25億円余を負担し残りはJRが支出した。

 トンネル掘削で大鹿から出る残土は300万立方メートル。大半は村内に仮置き後、改良工事完了後の県道松川インター大鹿線を使って村外へ運び出す。松川町の処分候補地へ搬出される見通しだが、まだ決定はしていない。

 残土の村外への搬出は20年秋以降から始まり、25年半ば頃まで続く見通し。

 最難関工事とされる南アトンネルの長野工区で、大鹿ではリニア本坑につながる作業用トンネル(非常口)3カ所が計画される。このうち除山非常口(1・9キロ)は600メートル程度まで掘削が完了。小渋川非常口(1・1キロ)は850メートル程度まで掘り進む。釜沢非常口(0・3キロ)は今年4月の掘削を予定していたが、保安林指定の解除など行政手続きに遅れが出て、計画は大きくずれ込んでいる。

  

関連の注目記事

powered by weblio


  

こちらの記事もどうぞ(広告を含む)