設計段階に移行へ 基本計画案を決定 リニア駅周辺整備

リニア中央新幹線

[ 2017年 5月 31日 水曜日 16時19分 ]

リニア駅周辺整備基本計画案を了承した検討会議

 飯田市上郷飯沼、座光寺境に設置されるリニア中央新幹線県内駅の周辺整備検討会議は5月31日、最終となる第10回を市役所で開き、駅周辺区域(約6・5ヘクタール)の整備基本計画案を決定した。「機能的でコンパクト」「伊那谷らしさ」などの整備コンセプトに基づき、駅の南北に交通広場やパーク&ライド駐車場、駅南に魅力発信施設や交流施設、地域住民向けのコミュニティー広場などを配置する。庁内会議で近く成案化後、具体的な施設レイアウトやデザインを含む基本設計関連の協議に進む。

 計画案に対し、委員からは「魅力発信施設などは広域的視点が求められる。伊那谷自治体会議などとの連携を密に」「整備区域外の広いエリアの地域づくり戦略も求められる」「リニア効果を最大化させるための広域的論議を進めねば。県内地域の役割を明確にする時期」など、地域のグランドデザインの重要性や方向性の共有、整備内容の具体化を指摘する声が目立った。

 2027年のリニア開業を見据えた駅周辺整備関連のスケジュールによると、基本設計は18年度内にまとめる。交通広場や街区道路といった基盤整備の実施設計は20年度内に終え、21年度から工事を開始。施設関連の実施設計は21年度から3年間を見込み、引き続き建設に入る。

 基本設計の検討にあたっては、6月末から7月にかけて、各分野の専門家などによるリニア駅周辺整備デザイン検討会議(仮称)を設置し、方針に関する審議や提案などを担う。市民向けのワークショップや説明会も随時開く。

 駅周辺整備の検討会議は15年6月の基本構想の策定を受けて発足。31日の最終会議では、10日まで1カ月間募った市民意見(23人・86件)に基づく表記などの修正箇所(計22カ所)を市が説明した。

 市民意見では「リニア駅が新しい飯田の顔となる。(引き続き)市の顔を旧市街とする計画は違和感がある」「市民ホールはリニア駅近くに設置すべき」などが寄せられた。JR飯田線の乗換新駅についての意見は11件で「不要」「明確な計画を提示すべき」などの声があった。

 検討会議で計画地の北条まちづくり委員会の木下喜文会長は「計画の裏に、移転を余儀なくされる人たちや地区の歴史などがあることを忘れないでほしい。今後の設計に委ねられる部分が多いが、移転者が『いいものができた』と思えるものにしてほしい」と強く求めた。

  

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