豊丘村の本山、残土置き場使用に同意 リニア建設工事

リニア中央新幹線

[ 2017年 3月 4日 土曜日 14時02分 ]

本山生産森林組合の総代会

 JR東海が豊丘村神稲の本山(ほんやま)に計画するリニア中央新幹線の建設残土置き場について、伴野、福島、壬生沢の3区でつくる地権者の「本山生産森林組合」は3日夜、伴野区民会館で総代会を開き、残土置き場の用地として使用することに同意すると決めた。

 同意を受け、JRは大鹿村―豊丘村の伊那山地トンネル(15・3キロ)のうち中間付近の坂島工区(5・1キロ)に関する工事説明会を3月中に開く考えで、坂島非常口のトンネル掘削工事は早ければ今秋に始まる見通し。

 総代会には委任状を含め総代30人が出席。組合長の長谷川義久さん(66)によると、30人の全会一致で同意となった。

 同組合は埋め立て後の後利用は考えず山林に戻す意向を示し、埋め立て後の維持管理をJR側に求めてきた。JRは当初「工事後の管理は地権者」としていたが、その後方針転換し、1月末の下流域を対象にした住民説明会では「工事後も責任を持って発生土置き場を管理する」との姿勢を強調。管理期間は山林の保水能力が回復するまでを目安とし「少なくとも20~30年」。保水能力が確保できなければ延長もあるとした。

 長谷川組合長は総代会後の取材で、防災設備や安全対策についてJR側と1年余にわたって交渉を重ねた経緯を振り返り、「ある程度の合意点に達した」と説明。「本山に発生土を運び込むのは大賛成ではなく、運搬車両が村の中心部に下りてくるのを避けるため」との前提を強調し、今後も安全性を追求していく姿勢を示した。

 組合側は「災害の起きない場所にしたい」との思いを共有する。ただ「我々ではこの計画によって絶対安全という判断はできない」とし、着工に向けては安全面に対する県のお墨付きがほしいと加えた。

 近く土地使用の同意書と、用地の保安林指定を解除する手続きに必要となる土地使用承諾書をJR側に渡す予定。

 本山の計画地には、伊那山地トンネルのうち村内2カ所の非常口(作業用トンネル)から出る約130万立方メートルの残土を埋める。設計図だと、盛り土面積は約8ヘクタール。盛り土の安全性を高めるため3カ所に埋設工を設置する。下流部にはコンクリート造りの擁壁を置き、さらに下部には調整池(容量1400立方メートル、面積850平方メートル)を置く。埋め立て後、平たん部は植樹し斜面は緑化によって山林に戻す計画だ。

  

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