阿智村でリニア対策委員会 今後地元で話し合いの場も

リニア中央新幹線

[ 2016年 12月 6日 火曜日 15時48分 ]

阿智村のリニア対策委員会

 阿智村リニア対策委員会は5日、村コミュニティ館で開き、JR東海と県に対して10月に提出した第2回の質問書の回答を受けた。JRからの回答は、工事計画が定まっていないこともあり第1回の内容とほぼ変わらなかった。委員からは「住民の不安を解消するような内容ではない」と怒りの声も。「現地に足を運んで住民の声を聞いて」との意見を受け、JRは清内路での懇談会を提案。対策委員会では今後の幹事会で対応を協議し、並行して地元でもJRと懇談する機会を設ける方針だ。

 村が9月に要望した「村道1―20号沿線や黒川上流域の発生土置き場の可能性調査」について、11月22日からJRによる現地調査が始まった。調査結果は本年度末に発表される予定だ。

 会合にはJRの澤田尚夫中央新幹線建設部担当部長をはじめ、JRと県の担当者が出席。対策委員会が質問した「住民との合意の判断基準」について「具体的な話し合いを積み重ねていく過程での意見を踏まえ、合意が得られるよう努めていく」と回答した。

 委員からは「計画の見直しや変更もないままでは納得できない」と意見があった。澤田部長は「見直しと合意は別のもの。話し合いの中で当然計画見直しはある。大鹿では話し合いの都度、次の段階に進んでいいかを確認し了承を得てきた。村長や対策委員会が了承したとしても、合意を得たという判断に対する責任はJR東海が負う」と回答した。

 委員から「協定書の締結が合意だ」との意見があり、村議会リニア特別委員会の吉田哲也委員長は「合意は村とJRの文書の取り交わしをもってすべき。文書の作成にあたっては住民の声を反映する。というのがこれまでの議論だ」と阿智村側の考えを伝えた。JR側は「文書は協定書ではなく、工事計画や環境保全措置、地元との協議事項の確認のために残すもの」と説明した。

 村道1―20号沿線の調査は「村道から立ち入れる範囲」で行われているが、委員からは「飯田市を含めた黒川上流を調査すべき」と意見があった。また、土曜日や祝日も工事車両が通行することについて「ハナモモなどの観光シーズンに配慮を」との意見には「発生土置き場や運行ルートが具体化した段階で、調整していきたい」と回答した。

 清内路の村道地権者から「この場に出て意見を言えない人もいる。そうした意見を拾うのがJRの仕事。もっと地元に足を運んで話を聞いて」との声があり、JRは「認めてくれれば、ぜひ地元で話し合いたい」と回答。村道沿線の現地調査の際にも、行き交う人々に話を聞く機会があるとした。

 工期が重なる中部電力水力発電所工事との調整について「中電から情報提供を受けているが、こちらとしては工事計画が全くできていない状態。発生土置き場やルートが具体化してから調整していくことになる」と回答した。

 協議後、取材に対し村リニア対策委員会の稲垣孝光会長は「住民の不安を解消するのはJRの仕事。最終的な意思決定は対策委員会で行うが、並行して地元でも話し合いの場を設けていくことも必要だ。具体的にどのような形で行うのか幹事会で協議していく」と語った。

 県建設部リニア整備推進局との懇談では、第2回質問書の「住民合意」「南木曽の発生土」「運搬道路整備」について回答があり、JRと村との間に入って調整する役割を確認した。

 委員からは「引き続き村民の側に立ってバックアップを」「協定書は知事も求めた。県として働きかけを」「黒川上流の飯田市との調整をしてほしい」「南木曽で発生土置き場の候補地を探すよう働きかけてくれてありがたい」などの意見があった。

  

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