阿部知事とJR金子社長がトップ会談

リニア中央新幹線

[ 2019年 2月 16日 土曜日 14時03分 ]

 リニア中央新幹線計画を巡り、阿部守一知事とJR東海の金子慎社長は15日、東京都内の同社東京本社で「トップ会談」した。知事は飯田下伊那など沿線地域の声を踏まえ、残土処分地の早期確保や、環境・安全対策の徹底などを要請。金子社長は工事の本格化に向けて地域との連携を深める姿勢を強調した。

 昨年3月以来4回目で、金子社長の就任後は初めて。冒頭以外非公開で行い、終了後に知事が取材に応じた。

 阿部知事によると、知事は▽残土置き場の早期確保▽工事用車両の安全運行▽防音防災フード設置▽地域との連携強化―の主に4点を要望した。

 大鹿村内で発生する土の大半を受け入れる方向だった松川町の2候補地が取り下げになり、飯伊から発生する残土では795万立方メートルのうち、およそ6割の行方が未定になっている。

 知事は「できるだけ早く(処分地を)確定させてほしい」と要請し、金子社長は「一生懸命に取り組んでいきたい」と応じたという。

 JRは県内の約20カ所で地権者らと調整しているが、処分地として確定しているのは大鹿村内の3カ所にとどまっている。

 県は市町村などに新たな候補地の情報提供を求めているが、JR側は、まずは進行中の約20カ所について協議を前進させる考えを示したという。

 知事はまた、工事用車両の運行について、柔軟なルート設定や一方通行を取り入れるなどの工夫で、住民生活への影響を低減するよう要望。飯田市座光寺地区が地上区間への設置を求めている防音防災フードは、早期に方針を示すよう求めた。

 JR側はフードについて、全体の路線で検討するとの回答をしたという。

 冒頭のやりとりで金子社長は、1月に飯田市内で開いた同社副社長と市町村長の意見交換に触れて「当面の課題について認識を深めることができた」と強調。南アルプスや伊那山地、中央アの各工区でこれから工事が本格化するとし、「地域としっかり連携を深めながら進めたい」と述べた。

 知事は「引き続き地域の思いに寄り添った対応を」と要望。伊那谷の地域振興や観光振興にも、「方向性を共有して積極協力を」と求めた。

 2016年11月の南アトンネル長野工区の起工式で知事が打診し、以降17年に2回、昨年に1回開いている。

◎写真説明:会談する阿部知事と金子社長

  

関連の注目記事

powered by weblio


  

こちらの記事もどうぞ(広告を含む)

     







記事の検索はこちらから






NEW!南信州新聞社特別ツアーのご案内











スポンサーリンク


南信州電子版購読

ふるさと納税でもらえる 南信州新聞 ふるさと納税でもらえる 南信州新聞