飯田市は1日、リニア中央新幹線の建設促進と飯田駅設置実現に向けて、リニアを活用したまちづくりを総合的かつ計画的に推進するため、市長を本部長とし、理事者と各部の部長で構成する「リニア中央新幹線推進本部」を設置した。
推進本部は当面、昨年8月に企画部に設置した「リニア推進対策室」とともに、リニア飯田駅開業に向けたビジョンを検討するための「リニア将来構想検討会議」を南信州広域連合と協働で5月にも立ち上げる準備を進めていく。
市では「情勢を見て適切と判断される時期にリニア中央新幹線の設置を推進するための担当部」を設置する方針。このため、1日付の人事異動でリニア推進対策室に部長級の企画部参事(リニア推進対策担当)と課長級のリニア推進対策担当専門幹を配し、担当部設置に向けた準備組織としての態勢強化を図った。
全庁的な推進本部の発足に伴い、市役所本庁舎正面玄関で看板設置の除幕式を行った。あいさつした牧野光朗市長は「南信州地域全体で地域を挙げて運動を展開していきたい。その中核を担う推進本部になる。国レベルでルートも含めた議論が始まったが、状況を待っていては遅過ぎる。すぐに対応できる準備を怠りなくしていく必要がある」と指摘。
「地域の将来を左右するプロジェクトであり、様々な議論を積み重ねながら、一定の方向に収束させ和して動く年にしていかねばならない。地域の結いの力を最大限発揮できるよう全力を尽くしていきたい」と決意を述べた。