高森町、「ガイドウェイ」県に申請 竜西水路の受益地課題に

リニア中央新幹線

[ 2016年 9月 16日 金曜日 16時06分 ]

高森町が情報提供した候補地

 リニア中央新幹線建設事業でJR東海が県を通じて用地を探しているガイドウェイ関連施設の候補地について、高森町が町内の農地などを県に申請したことが16日、分かった。下市田地区の農地(13万4000平方メートル)と山吹地区の山林(4万1800平方メートル)の2カ所。ただ農地は、飯田、松川、高森の3市町の段丘下段一帯のかんがい用水「竜西一貫水路」の受益地に当たり、受益地を減らすには課題が残る。

 町は8月に候補地として県に伝えた。候補地のうち農地は下市田工業団地の北側で、長さは約100メートル。町は土地利用計画でこの一帯を工業用地化したい意向で、施設利用後の跡地を企業誘致の用地に充て「雇用環境の充実や地域経済の循環スペースになれば」(町担当課)。地権者や関係する農家らに対し8月に説明し、了解はおおむね得られているという。

 一帯は竜西一貫水路の受益地に該当する。

 同水路は3市町の農地約703ヘクタールを潤す。1948(昭和23)年から63年にかけて国営事業として造成したが、50年以上が経過し老朽化が進み、国は約40億円をかけて一部を改修している。昨年度に着工し、2022年度に完了する予定。

 県竜西土地改良区によると、着工後から受益地は全て第1種農地となり、また完了後8年間は農振除外の厳しい規制がかかる。高森町のほか市内の受益地でもリニア関連での開発が予想され、農地以外のものに転用するには関係市町の調整が必要になってきそうだ。

 候補地の山林は、県道飯島飯田線と県道山吹停車場線の交差点から東に300メートル付近に位置する。

 県内では最大約12ヘクタールの用地が必要とされ、高森町は候補地の一つ。このほか喬木村が堰下(せぎした)地区(阿島)の農地など約5ヘクタールを県に申請している。JR東海は複数箇所に分けて用地を確保したいとし、県を通じて候補地を探している。

 ガイドウェイは、鉄道の軌道部分に当たるU字形の構造物。ガイドウェイの側面と車体に設置したコイルに電流を流して磁界を発生させ、電磁石の反発力や吸引力を使って車体を浮上、推進させる。

  

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