高森町でリニア事業説明会

リニア中央新幹線

[ 2014年 11月 20日 木曜日 9時11分 ]

 JR東海は18日夜、リニア中央新幹線東京―名古屋間の事業説明会を高森町の福祉センターで開き、住民ら約140人が参加した。今月4日に豊丘村で始まった市町村単位の事業説明会は高森の開催で全日程を終え、計9会場の参加者は約1760人。JR側は今月下旬から、自治会など地区単位の説明会に移る予定。

 高森町の南部は概略ルートの時点で県内中間駅位置案に入っていたが、昨年9月に公表された準備書では路線や駅位置から外れた。

 建設工事の予定はないが、飯田市内のトンネル工事で発生する残土や資機材の運搬について、JR側は「町内を通る南信州フルーツライン(伊那南部広域農道)や国道153号を使用することを考えている」と説明。今後予定される工事説明会で具体的な計画を示すとした。

 質疑では、リニアが飯田市内の活断層を通行することに触れ、トンネルの断面を広げてリスクを和らげる提案に対しJR側は「活断層はできる限り短く通過し、トンネルの構造を強化する」と答えた。降雪対策について、防音防災フードが設けられない地上を走る部分は、散水で雪を溶かすと説明。高架橋の落雪防止も検討する。また掘削残土の置き場を町内に設けることは「今のところ考えていない」とした。

 説明会後、JR東海中央新幹線建設部の澤田尚夫担当部長は取材に「今回は、アセスの説明会とは違って地域ごとの工事計画など具体的な説明をさせていただき、計画についてはこれまで以上に理解を深めていただけたと思う」と述べた。

 地元などが求める環境保全の協定締結は、評価書と同じ内容で協定を結ばない姿勢をあらためて強調。「協定を結ぶことが目的ではなく、地域の人が求めているのは環境の保全であったり、地域の安全だと思う。きちんと取り組むことを今後も説明していく」とした。ただ工事用車両の通行や台数、安全対策など評価書に記載されていない具体的な部分は「要望があれば紙に残すような対応をさせていただく」と述べた。

 今月下旬から始まる地区単位の説明会は非公開となる。

  

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