JR東海は12日午後、東京―名古屋を結ぶリニア中央新幹線計画の説明会を飯田市高羽町の市飯田文化会館で開いた。市民ら約1000人が参加。先に山梨、岐阜両県で開いた説明会同様、環境影響評価の進ちょくや中間駅のイメージなどについて解説した。
山梨、岐阜県に続き、沿線3カ所目。リニア中央新幹線建設促進長野県協議会と共催して開いた。
宇野護中央新幹線推進本部長らが出席し、最初の30分間を説明時間として、地上駅のイメージ図を示したほか、環境影響評価(アセスメント)の進ちょく状況や秋に予定している環境影響評価準備書公告以降の手続きの順序を解説。また、猿庫の泉周辺や、恒川遺跡群などの調査状況を伝えた。
中間駅はこれまで示した通り、2面4線の島式ホームと入出場口、トイレ、階段、エレベータ、エスカレータの基本構造のみを備える方針を伝え、ホーム下となる地上駅の1階部分の空間を賃貸可能として、「地元負担を前提に必要施設を作っていただき、さまざまな機能を併せ持つ複合施設とすることも可能」とした。
環境アセスの結果案や中間駅の具体的位置、ルートを線で示す準備書は「秋に公告する」とし、以降、1カ月半の意見公募期間を設けてエリア内の複数カ所で説明会を開く考えを伝えた。
説明後は1時間半の質疑時間を設けた。