JRが大鹿村リニア連絡協議会で説明

リニア中央新幹線

[ 2018年 9月 7日 金曜日 16時19分 ]

連絡協で説明するJR東海

 リニア中央新幹線伊那山地トンネル「青木川工区」で、大鹿村リニア連絡協議会は6日開き、工事説明会で示された内容についてJR東海から説明を受けた。早ければ10月から道路改良工事に着手し、順調に進めば来年1月ごろから作業用トンネル(非常口)を掘り進めるためのヤード整備に入る見通し。

 青木川工区は、大鹿村―豊丘村の伊那山地トンネル(15・3キロ)のうち大鹿村内で東側の約3・6キロと非常口からなる。山腹から作業用トンネルを豊丘村方面の本線に向かって約600メートルほど掘り、到達点から大鹿村方面へ本線を掘り進める。

 工事説明会は着工の前提となり、JRは8月29日に地元住民を対象に2カ所で工事説明会を行っている。古谷佳久担当部長は取材に「多くの人に熱心に聞いていただき、丁寧な説明によって理解を深めていただいた」と話した。

 10月の着工に向け、JRは今月21日に全村民を対象にした説明会を開く。

 計画だと、来年1月ごろから非常口工事のヤード整備に着手し、作業用トンネルの掘削は来年夏ごろから。掘削は3カ月ほどで完了する見通しで、本坑の掘削開始は来年の冬ごろになる。

 作業用トンネルからは約65万立方メートルの残土が出る。残土は仮置き後、青木川上流にある残土置き場候補地の深ケ沢(7~8万立方メートル)に埋めるほか村総合グラウンドの整備などに活用し、村外の候補地へも運び出す。

 1ヘクタールの工事ヤードには残土の仮置き場や濁水処理施設、防音タイプの重金属判定用土砂ピットなどを備え、環境保全対策として周囲に仮囲いと防塵ネットを設置する。仮置き場の容量は2万立方メートル。

 工事時間帯とトンネルの工法は、最難関工事とされる南アルプストンネル長野工区(8・4キロ)と同じ。トンネル掘削は昼夜の発破を基本とする。重機を使って掘削し、防音壁の設置後に発破掘削を行う計画で、騒音や振動を測定するなど影響を確認しながら夜間の発破を開始する。

 工事による減渇水が認められた場合は住民生活に影響がでないよう応急処置を施すといい、住民の意見を聞きながら恒久対策を行う。

  

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