JR東海がリニア新型車両を公開

リニア中央新幹線

[ 2012年 11月 24日 土曜日 14時20分 ]

 山梨リニア実験線の延伸・設備更新工事を進めるJR東海は22日、このほど製作が完了した、営業線仕様の超伝導リニア新型車両L0(エル・ゼロ)系の車体を、同実験線車両基地=山梨県都留市=へと搬入し、報道公開した。今回搬入されたのは、先頭車2両、中間車3両の計5両の車体。今後、延伸工事終了後、2013年末までに開始予定の走行試験に向け、同基地で編成し、機器の初期調整や編成の機能試験など整備を進める。

 「L0系」の「L」はリニアを、「0」は営業線仕様の第一世代を表す。新型車両の先頭形状は、従来車両をベースにより滑らかな形にするとともに、これまでの試験結果を踏まえ、社内空間の確保と空力特性を考慮して、先頭長を15メートルとした(先頭車両の全長=28メートル)。また、居住性を向上するため、従来の車両では丸型だった車体断面を角型へと変更。東海道新幹線N700系と同様に、座席の頭上空間と荷棚収納スペースを拡大した。

 青と白のカラーリングは、東海道新幹線のイメージを踏襲しつつ、白の塗装範囲を増やすことで軽快感を、青の塗装配列で躍動感を演出したという。

 これまでに計14車両を製作。残りの9両は実験線の走行スケジュールに合わせて来年度以降順次投入する計画で、最長12両の長大編成車両による走行試験の早期実現を目指す。

 この日会見した、遠藤泰和山梨実験センター所長は「1997年から続けてきた実験で培った技術を全て注ぎ込み、環境対策や乗り心地の面でも十分な性能を満たした営業線仕様の車体に仕上がった。車両検査、地上検査、車両と地上の連携検査をしっかりと行い、走行試験に向け万全の態勢を整えたい」と意気込み。走行試験のなかでも大きな目的の一つとなる長大編成車両による試験については、「騒音や走行抵抗は編成が大きくなるにつれ増していくが、これまでの計算上では問題ない。走行試験できちんと実証したい」とし、「最終的には新幹線と同様のスタイル、16両編成で1000人の輸送を実現したい」と話した。

 新型車両の車両長は先頭車28・0メートル、中間車24・3メートルで、12両編成時は299・0メートル。定員は最大、先頭車24人、中間車68人となっている。最高速度は500キロ(実験線の最高設計速度は550キロ)。

  

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