JR東海がリニア準備書への意見に対し見解

リニア中央新幹線

[ 2013年 11月 27日 水曜日 9時08分 ]

 JR東海は25日、リニア中央新幹線の環境影響評価準備書に対して寄せられた自治体や住民からの意見と、それに対する事業者見解をまとめ、県やルート沿線の7市町村に送った。大鹿村内で不安の声が強い残土搬出については、工事用道路の新設などで通行台数や通行期間の最小化を図る考えを明示。飯田市などが要望している中間駅付近への新駅設置については「考えていない。要請があれば請願駅として検討する」との姿勢を崩さなかった。

 沿線7都県と39の関係市区町村に送付。飯田下伊那地域では飯田市、高森町、阿智、喬木、豊丘、大鹿村が受け取った。

 飯田市には担当者2人が訪問し、木下悦夫リニア推進部長に手渡した。

 長野県分は197ページに及び、自治体や団体・個人からの意見のまとめと、同社の見解を記した。

 大鹿村内の工事用車両の通行については「松川インター大鹿線が中心になる。村内では国道152号、赤石岳公園線などを活用する」とし、釜沢と上蔵地区に設置する非常口間を結ぶトンネル先進坑を優先して貫通させて工事用車両の通行に活用することで、赤石岳公園線の通行台数や通行期間を最小化する考えを示した。

 上蔵地区の生活環境に対する影響を低減させる目的で新設する工事用道路については、急峻な地形を懸念する同村からの意見に対して「急峻な地形でも工事用道路の設置は技術的に可能と考えている」と回答。「村の考えも聞きながら代替案について検討する」と加え、柔軟な姿勢も示した。

 中間駅付近への乗り換え新駅の設置は「飯田線が中央新幹線の広域アクセスの役割を担うことは現実的ではなく、飯田線への新駅設置は考えていない」と否定。飯田線の利用状況なども付記し、「地元の総意として新幹線駅付近に請願駅としての要請があった場合は、一般的な新駅と同様に建設の可否について検討することになる」とした。

 見解に対し、飯田市の牧野光朗市長は「内容をしっかり精査した上で、意見を知事が提出する意見書に反映してもらえるよう検討したい」とし、「協議が必要な事項についてはJR東海ときちんと協議していきたい」とした。

 大鹿村の長尾勝副村長は「上蔵地区の工事用道路計画の見直しを要望したのに対し、代替案について検討する考えが示された。村としても、地元の意見を聞きながらJRと詰めていきたい」と強調。「見解に対し、次は知事が書面で意見することになる。リニア計画を進める上で県が果たす役割は大きく、残土運搬などによる住民生活への影響をできるだけ抑えられるよう県にはお願いしていきたい」とした。

 JR東海によると、寄せられた意見の数は5280件で長野県に係るものが591件。見解に対して知事は、市町村や環境影響評価技術委員会の意見を踏まえ、120日以内(来年3月25日まで)に書面で意見をする。

  

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