JR東海が上郷で説明会「用地確定は着手1年後めど 」

リニア中央新幹線

[ 2013年 10月 12日 土曜日 13時14分 ]

 リニア中央新幹線の環境影響評価準備書をめぐるJR東海の説明会が10日、飯田市上郷別府の南信州・飯田産業センターで開かれ、住民らが計画に対する質問を重ねた。同社は具体的な用地の確定時期について「事業着手1年後ぐらいまでに確定したい」と説明。駅が計画されている飯沼北条地区のまちづくり委員会は、JRと自治体、地元の3者による定期的な環境測定を要望した。

 上郷地区には、飯沼北条に駅を置く計画。駅周辺の地上部では、土曽川、国道153号、県道229号と地上で、飯田線とトンネルで交差する。

 国道など道路との交差について同社は「橋脚をどこに設置するか、工事計画で詰める。道路と支障する所は避け、場合によっては道路を一部付け替えて既存の往来機能を損なわない」と説明。「地域分断への不安が取り除かれるよう、交差協議を進める」とした。

 直下をもぐる形で交差する飯田線との距離は10―15メートルを想定。段丘の下部、トンネルと地上の距離は「最も深い所で90メートル―100メートル」とした。

 質疑では、計画路線上や駅のエリアに居住する住民から、用地取得に関する質問が相次いだ。

 準備書は、幅50メートルとしている駅部も路線と同じ太さの線で示しているため、構造物の及ぶ範囲が不透明。北条の男性は「駅はどこまで膨らむのか」と質問した。

 同社は「路線として示しているのは幅10メートルほどの線」とし、取得を計画する幅22メートルの用地は、測量後に示す考えを強調。駅部も「示しているのは概ねの中心の位置。ホームは400メートルを計画しているが、50メートルの幅がどこになるかは今後に詰める」とした。

 用地取得は、全国新幹線鉄道整備法に基づいて自治体に委託するため、「交渉は自治体に行っていただく」とした。

 「使う部分を買収し、その他は買収しない」と加え、残地など個別の事情は「大きさにもよるが、用地説明会で対応する」。用地確定の時期は「来年度に事業着手し、そこから1年後ぐらいまでに用地を確定し、地権者の皆さんに説明したい」とした。

 北条地区のまちづくり委員長は▽JRと行政、地元の3者立会いによる騒音や水質の定期的な測定▽土曽川への工事排水の不排出▽騒音と振動を抑える工法による工事―を要望した。

 同社は「法令では予測に不確実性があるもののみ事後調査を行うことにしているが、環境保全の観点から必要に応じてモニタリング調査を行い、心配を払拭したい」と説明。排水は「河川管理者と協議し、対応する」、工事は「無振動無騒音の機械を利用するなど振動や騒音が出ない方法で施工する」と回答した。

 「地域を分断する危機感を覚える」と不安を口にした飯沼の男性は、高架橋の両側に各4メートルずつ設ける緩衝帯の地元利用を求めた。同社は「地元自治体から要望があれば、保守点検に支障のない範囲で個別に対応する」とした。

 天竜川渡河部への防音・防災フード設置の有無については「車両が見えるようにという話もあるので、防音壁を活用することが現実的。土地利用計画を踏まえながら自治体と調整する」とした。

 市内の説明会は5日の飯田西中学校に続き、2会場目。市民ら約450人が参加し、10人が質問を寄せた。

  

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