JR東海が大鹿で工事説明会

リニア中央新幹線

[ 2016年 10月 15日 土曜日 13時05分 ]

001大鹿リニア

 リニア中央新幹線の2027年開業に向けて建設を進めるJR東海は14日夜、南アルプストンネル(総延長25キロ)の長野工区(約8・4キロ)について、大鹿村全村民対象の2度目の工事説明会を村交流センターで開いた。同社の澤田尚夫・中央新幹線建設部担当部長は終了後、工事開始の前提としていた住民理解は「得られた」とし、工事着手に意欲を見せた。次のステップとして工事着手に向けた村との確認書の協議に移り、その後工事着手を判断する。

 JRの「今秋の工事着手」とする方針はいまだ変わらず、本体工事は大詰めを迎えた。

 工事説明会は9月7日に始まり、自治会単位を含めこれまでに計6回実施した。JR側は「工事を前提とする質問が多く出た」と振り返り、積み重ねによって「理解は得られた」との認識。確認書を結ぶ手続きに入れると判断し、工事説明会は今回が最後とした。

 工事着手に向けてJR側は工事の安全、環境の保全、地域との連携の3つを念頭に置いて進める姿勢。工事の実施の段階になっても村民とのコミュニケーションは欠かさないとし「節目節目で説明会をやるとか、情報提供をいろいろな形でしていき、不安や心配を取り除く」と加えた。

 村と取り交わす予定の確認書について、JRは工事用車両の運行に関するルールのほか環境に関わる測定なども盛り込むとした。

 またJR側は、村長と村議会が協議の上で「工事開始への同意」を表明した後に工事を開始して―などと求めた意見書に対し、同日午後に議会側に回答したことを明らかにした。同意後の着手についてJR側は「そうします」と回答。熊谷英俊議長は取材に「最低限の回答はもらえた」とした。

 JRは村と確認書を締結した後、村側の話し合いの結果を受けて工事着手するかどうか最終判断する。

 「より理解を深めてもらうため」と位置付けた2度目の全体の説明会には、住民ら約70人が出席。JR側はこれまでの説明会で出された質問内容や回答を紹介し、質問の中で多かった工事用車両の台数や運行の仕方について改めて説明した。

 質疑応答では、住民側から「理解が進んだとはいえない」「JRに歩み寄りが見られない」などの声が上がり、JR側の進め方を批判した。工事着手の判断について、澤田担当部長は「村や議会に責任を委ねるつもりはない。われわれが最終的に判断する時は、村長の考えは判断材料にはなるが、決めるのはわれわれ」と述べた。

 村内ルートは約13キロ。ほとんどがトンネルで非常口が4カ所、橋梁と変電施設が1カ所ずつ設けられる。13キロのうち8・4キロについて、JRは今年2月、大手ゼネコン鹿島(東京)を中心とする共同企業体(JV)と工事契約を締結した。南アトンネルはリニアの最難関工事とされ、山梨側では昨年12月に工事が始まっている。

  

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