JR東海が小渋川非常口で発破掘削開始を発表

リニア中央新幹線

[ 2017年 8月 23日 水曜日 16時52分 ]

170824大鹿リニア2

 リニア中央新幹線南アルプストンネルの長野工区(8・4キロ)で、JR東海は22日、大鹿村上蔵(わぞ)の作業用トンネル坑口「小渋川非常口」で火薬を使った発破による掘削を29日から開始すると発表した。また地質や出水の状況を見るため本坑に並行して先に掘り進める「先進坑」について、来年前半の掘削開始を考えていると明らかにした。

 大鹿ではリニア本坑につながる作業用トンネル(斜坑)3カ所が計画される。3つの非常口を順次掘り進め、掘削終了後に先進坑の掘削に取り掛かり、その後本坑を掘る。本坑の掘削時期について、JRは「先進坑の進ちょく状況を見極めつつ判断する」とし、具体的な時期は示していない。

 リニア本体工事で発破作業が始まるのは県内では初となる。同非常口では7月3日から重機を使った掘削工事が始まっており、固い地盤に達した。最初の発破は坑口から約30メートル地点で、土かぶりは30メートル程度。

 8月29日から9月上旬の発破は日中のみで1日1~2回。9月中旬以降は夜間も行い、昼夜合わせて同2~3回の予定。当面は15分前からヤード周辺に発破を知らせる放送を流し、1分前と10秒前にサイレンを鳴らす。

 JRはこの日、村や地元住民へ周知した。同社広報部は「最大限の注意を払い、騒音・振動を極力低減して安全に進めるよう努める」とした。

 小渋川の作業用トンネルは 長さ1・1キロ、掘削断面は高さ7メートル、横幅9・5メートル。

 除山(のぞきやま)非常口 (同村釜沢)は4月27日に、県内で初めて掘削工事に着手した。残りの釜沢非常口(同村釜沢)は、進入路となる仮設橋設置に時間がかかることから計画が大きくずれ込み、来年4月頃の掘削開始を予定。

 本坑は23年春ごろの貫通を目指す。先進坑のうち小渋川―釜沢間は来年の秋頃に貫通する見通し。

  

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