JR東海が甲府市でリニア説明会

リニア中央新幹線

[ 2013年 5月 15日 水曜日 9時53分 ]

 長野、山梨、岐阜県に設置するリニア中央新幹線の中間駅のイメージ図を初公表したJR東海は13日、高架下に広がる空きスペースについて賃貸可能とし、地元負担を前提に「必要とする施設を造っていただき、さまざまな機能を併せ持つ複合施設とすることもできる」との考えを示した。山梨県甲府市で開いた説明会で伝えた。チケットレスを視野に、改札口を設けない考えも明らかにした。

 同社が備えるのは2面4線の島式ホーム、入出場口、トイレ、階段、エレベータ、エスカレータで、ほぼ乗降施設のみ。旅客トイレや階段、エレベータ、エスカレータの乗降口を除き、ホーム下となる地上駅の1階部分に広い空間ができる。

 「中間駅についてJR東海がどんなものを用意するのかをまずは示し、(地元に)議論を展開していただこうと考えた」と提示の理由を語った同社の中央新幹線推進本部長は、「地上駅でもスペース的にはかなり広い空間ができる。準備書で駅の位置が決まった後の話になるが、アクセス面など駅につながる機能も含め、中間駅をトータルで考えていただくための材料にしてほしい」とした。

 説明会の中でも、同社が全額自己負担するため、必要最小限の機能を備えたコンパクトな駅にしたい考えを繰り返して強調。基本的な構造以外の施設整備について、「(JR東海が)ビルを建てるなど大々的に事業展開することは、考えていない」とし、同社が何らかの形で事業展開する計画はなく、付帯機能のすべてを地域に委ねる考えを明らかにした。

 切符売り場を整備しない理由は「時速500キロで走る新しいシステムであり、基本的には定員乗車を考えている。14年先のことになる。カード型IC乗車券の利用も伸びており、チケットレスも一つの方向。将来を見据え、そういう新しいシステムを考えていく」と説明。「現在は3キロ幅のルートを今度の準備書では線で示し、5キロ円の駅はほぼ駅の中心となるポイントを示す」とし、駅を迎える各地域の議論の深化に期待を寄せた。

 JRの発表を受け、牧野光朗飯田市長は「リニア駅については、長野県の南の玄関口として、また広域交通拠点としての機能について検討していく必要があることから、JR東海には引き続き適時的確な情報提供に努めてほしい」とコメント。説明会に参加した飯田商工会議所リニア推進室の室長は「付帯施設の整備は予想どおり地域の負担となるが、それにより駅ごとの個性も発揮できるということ。しっかりした議論を重ね、魅力駅な飯田駅を造らなければ」と話していた。

 飯伊に設置する中間駅は、飯田市座光寺―上郷付近に整備する方向で調整が進められている。

  

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