売木村の「うまいうるぎ米育て隊」のかかし作りが24日、村役場前で行われた。18家族約50人が参加し、秋の豊作への願いを込めながら思い思いのかかしをつくった。かかしは一般から募った作品とともに、かかしコンテストへ出品される。
年間を通じた稲作体験で売木村を味わう恒例企画。全7回に参加すれば米1俵がプレゼントされるだけあり、毎回の参加率も高い。米づくりの他に、季節の野菜収穫や畑の1畝に自分の野菜を育てる1畝オーナーも好評だ。
この日は、用意された竹やわらを使いかかしづくり。初めてのかかしに慣れないながらも、竹にわらを縛り付け、持ち寄った服や道具などで飾り付けていった。完成したかかしをふるさと館の前へ展示。午後からはトウモロコシ収穫や畑でのハクサイ、ダイコンの植え付けを行った。かかしは11月8日まで展示される。
各地で田んぼ体験に参加してきたという名古屋市の男性は「ここが一番アットホームで地元の方々が好意的。田んぼが目的だけれど、それ以外ですごく交流ができる。村のファンになり育て隊が終わった後も来たいと思う」と話す。
売木村の人気企画の秘密を探ろうと、東筑摩郡麻績村から地域おこし協力隊4人が視察に訪れ、かかしづくりにも参加。隊員の1人は「何が魅力なのか調べて、自分たちも麻績村でこういったものを考えていきたい」と話していた。