障害のある人たちが本音で語り合う「ぶっちゃけトーク」が15日、飯田市東栄町の飯田勤労者福祉センターで開かれた。障害者や福祉施設のスタッフら30人余が集い、体験発表を聞いたり、日々の思いや夢などについて述べ合った。
飯伊圏域障害者総合支援センターが主催し、9回目。障害があっても自分らしい生活ができる地域を目指して本音で語り合おう―と、毎年開催している。
はじめに5人が「地域で暮らす」をテーマに体験発表。精神や知的障害を持つ参加者が、日常の経験から思うことや要望、将来の夢について述べた。
精神障害を持つ男性は「一つのことに集中してしまい、想定外のことが起きると混乱して何もできなくなってしまう」といった障害による苦労や、障害者を雇っている事業所の問題点を指摘。
アスペルガー症候群と軽度の知的障害を持つ女性は、悩みを相談できる人が見つからなかった時の苦しさを語り「頼っていいと言ってくれる人が身近にいてくれたら。障害者を雇用しているところだったら、絶対にカウンセラーが必要だと思う」とした。
一般就労を目指しているという男性は「どうにもならないこともあるが、嘆いてばかりでなく柔軟性を持ってやっていけば希望が見えてくるのでは。自分にとっては仕事が生きがい。認めてもらえるように頑張っている」と力強く語った。ほかにも結婚を夢とする女性や、会社での人付き合いの悩みについて話す発表者もいた。
体験発表に続いて、菓子を食べながらフリートークが行われた。