高森町山吹のブドウ農家でつくる「南信州高森ぶどう狩り組合」(宮下優利組合長)は19日から、人気のブドウ品種シャインマスカットの収穫体験を開始する。今年は、バスツアー客の減少を受け、個人客も受け入れていく。
種がなく皮ごと食べられるシャインマスカットは、全国的に人気が高まっている。同町では観光受け入れを始めて5年ほどになり、今年は感染防止対策を行った上で受け入れを継続。組合のうち4軒の農家が開園準備を進める。
小平充雄さん(78)の農園では、果物狩り用のシャインマスカットがたわわに実っている。7月の長雨や8月の乾燥を受けて「若干粒が小さいものの出来はまずまず」という。
「バスの台数も1台当たりの人数も少なくなると聞くが、今年も来てもらえることをありがたく思う」と話した。
町営農支援センターゆうきの林幸雄所長は「バスツアーはあるものの人数的には例年より少ない。ここでブドウ狩りができることを知らない方も多いはず。ぜひ地元の皆さんに利用していただきたい」と呼び掛けている。
シャインマスカット1房狩りで1人1500円。農園によって試食や土産物ブドウ販売などもある。ゆうきで受け付け後、各農園へ案内する。近くホームページも立ち上げる予定。事前予約制。問い合わせは、ゆうき(電話35・3044)へ。
◎写真説明:果樹園で実るシャインマスカット(高森町で)