「バルカン半島に幸せを」阿智村の加藤木さん4カ国公演

地域の話題

[ 2011年 2月 9日 水曜日 15時21分 ]

 阿智村伍和在住の加藤木朗(あきら)さん(43)率いる民俗芸能グループ「和力」が、欧州南東部のバルカン半島4カ国5会場で、11日から20日にかけて公演する。昨年の旧ユーゴスラビア3カ国公演に続いて要請を受けた加藤木さんは、紛争の傷跡が生々しく残る街で生きる人々の幸福と、死んでいった人々への鎮魂の思いを舞と演奏に込める。

 独立行政法人国際交流基金の文化芸術交流事業として、昨年2月から3月にかけてセルビア、スロベニア、モンテネグロの11会場で行われた公演は大好評。異文化を意識的に受け入れないとされるセルビアでも、祭り芸能をベースにした和力の舞台は熱狂的な拍手と声援で受け入れられ、関係者を驚かせたという。

 2回目となるバルカン半島公演は、セルビアにある日本たばこ海外事業部などの協力を得た民間主導の事業として、セルビアとボスニア―ヘルツェゴビナ、アルバニア、コソボで開催され、セルビア日本大使館の呼び掛けに応じた各国の大使館も開催に協力する。

 舞踊と和太鼓の加藤木さん、和楽器奏者の4人は、馬を使った田おこしや秋田・福島の太鼓をモチーフにした囃子(はやし)、だんじり囃子、津軽三味線と笛、箏(こと)の独奏と合奏などを90分にわたって披露する。

 関係者の熱意に応えた加藤木さんは「日本の芸能には、土地の幸せを願う思いと豊作の喜びが込められている。各国には不幸な歴史があったが、悲しい記憶がある人にこそ喜びはより深く理解してもらえるはず。これから幸せになってほしいという思いが伝われば」と話している。

 加藤木さんの海外公演はフランス、英国、イタリア、米国、韓国、昨年の旧ユーゴ3カ国に続いて7回目となる。

  

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