「天竜川鵞流峡プロジェクト」観察会開き本格始動へ

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[ 2015年 11月 25日 水曜日 15時36分 ]

 飯田市竜丘地域自治会と天竜舟下りが連携して6月に立ち上げた「天竜川鵞流峡復活プロジェクト」で23日、環境教育体験事業の一環として自然観察会が開かれた。子どもから大人までの20人余が参加して放置竹林の現状を把握。28日には一般募集した作業スタッフ「竹林伐採バスターズ」が竹林伐採の1回目を行う予定で、プロジェクトが本格始動する。

 同地区は2014年度策定の基本構想で、名勝鵞流峡周辺の不法投棄が後を絶たないことから、環境整備による対策を進めようと同プロジェクトを発足。作業スタッフを地区内外から募ったところ21人の応募があり、伐採活動を来年3月までの期間で実施していく。

 その前段階と位置付けた自然観察会では森林インストラクターの男性(42)の案内で、生えている広葉樹や竹の種類を学び、斜面に降りて増え続ける竹の様子や事前に地元住民が竹を伐採して整備した環境を見て回った。

 インストラクターは、鵞流峡にはハチク(淡竹)、マダケ(真竹)、モウソウチク(孟宗竹)の3種類の竹が生えており「枝の中が空洞になっているのがマダケ」、「モウソウチクは江戸時代、島津藩が中国から持ち込み、全国へと広がった」などと竹の見分け方や歴史を紹介。竹林に入ってからは「いろんな木の種が飛んできていると思うが、光が差し込まずまったく育っていない」と生い茂る竹の脅威を伝えた。

 参加者らは、1961年まで風呂や食事を提供していた天竜川沿いの「湯の瀬」跡も巡り、事前に伐採してあった竹を時又港駐車場に運んで竹炭を作り、バーベキューで懇親を深めた。竹林バスターズには緑ケ丘中学校の生徒5人も参加しており、観察会には3人が参加。3年生の男子生徒の一人(15)は「地域のために貢献できることをしたいと思い応募した。地元をきれいにしていきたい」と語った。

 同プロジェクト代表を務める天竜舟下り企画室長の曽根原宗夫さんは「中学生の参加には驚き、うれしい」と述べ、「竹を絶やすのではなく、有効活用しながらうまく共生していくことを目指したい」と語った。

 整備作業は鵞流峡エリアの約2ヘクタールの竹林を伐採し、下段の竹は舟で時又港に運び出す予定。切り出した竹を活用して竹いかだや竹炭づくり、エネルギーとしての利用をはじめ、食育体験、森林学習、環境教育体験事業も開催する方針だ。

  

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