「峠の国盗り綱引き合戦」信州軍勝利 史上初領土拡大4メートルに

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[ 2016年 10月 24日 月曜日 15時45分 ]

2連勝で勝負を決めた信州軍

 飯田市南信濃の「信州軍」と浜松市天竜区水窪町の「遠州軍」が互いの“領土”を懸けて綱引きで争う「峠の国盗り綱引き合戦」(同実行委員会主催)は23日、長野・静岡の県境にある標高1168メートルの兵越峠(ひょうごしとうげ)で繰り広げられた。勝負後半、相手の攻撃をうまくかわして攻めに転じた信州軍が2連勝。通算成績を17勝13敗とした。長い歴史の中で国境が浜松市側に4メートル張り出すのは初めて。

 大将を務めた陣羽織姿の牧野光朗飯田市長と鈴木康友浜松市長が先頭を切って応援するなか、各軍の精鋭10人が綱を手に始まった3本勝負。1本目は静かな均衡状態が続いた序盤から一転、激しい引き合いとなった後半戦を制した信州軍が勝利。2本目も相手の出方を冷静に見て攻め際を判断した同軍が強さを見せて勝負を決めた。2本とも決められた2分間では決着が付かず、優勢勝ちだった。

 浜松側に3メートル食い込んだ「国境」の看板は、さらに1メートル移動。今年は飯田商工会議所遠山郷支部の岩島健一青年部長(46)が木槌で看板を打ち込んだ。岩島さんは「両軍、心の通う綱を切れないようにしたい」と語った。

 2回目の今回も地元遠州軍の勝利を見ることはかなわなかった浜松市の男性(80)は「交流だが真剣に勝負しているところが魅力。遠州が勝つまで見にきたい」と話した。

 同綱引き合戦は、戦国大名の武田信玄が遠州攻略の際に進んだとされる同峠を舞台に、1987(昭和62)年、旧南信濃村と旧水窪町の両商工会が地域おこしイベントとして始め、ことしで30回を迎えた。

  

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