県地域発元気づくり支援金の2019年度優良事例表彰が18日、県飯田合同庁舎であった。知事賞の「南信州・担い手就農プロデュース」をはじめ、飯田下伊那の6事例を表彰した。
同支援金を活用した事業のうち、着眼点や地域への波及効果が優れ、今後の地域づくりのモデルとなる事例を選定し、地域づくりの機運を高めようと毎年実施している。
知事賞を受賞した南信州・担い手就農プロデュースは、JAと14市町村、広域連合、県が連携し、都市部からのIターン就農を支援。都市部や地元での相談会開催で人材を誘導し、就農者に対しては研修や住宅紹介、資金調達相談などで多層的なバックアップをしている。
同所の澤柳実也所長は「4年目を迎え1期生4人を送り出した。裾野を広げ、地域内の新規就農を支援する体制も作っていきたい」と話した。
南信州地域振興局長賞は、天龍村の東京五輪パラ大会へのハンガープロジェクト、平谷村教育委員会の子どもカフェひらひら平谷、飯田女子短期大学の保育士向け安全対策講座、豊丘村の都市部住民との交流事業「さはら塾」の4事例。特別賞は、交通安全教室や鹿革を使った命の授業などに取り組む飯田市のジングルライダーが受賞した。
丹羽克寿南信州地域振興局長は「それぞれの地域で地域課題の解決に向けて創意工夫にあふれた取り組みを展開している」と受賞団体を祝い「日頃から地域づくりに取り組むより多くの団体に元気づくり支援金を活用してもらいたい」と呼び掛けた。
◎写真説明:元気づくり支援金優良事例を表彰