「日本で歴史を伝えて」 アウシュビッツガイドが満蒙記念館訪問

地域の話題

[ 2017年 12月 6日 水曜日 16時02分 ]

久保田さんと懇談する中谷さん

 ポーランドのアウシュビッツ強制収容所跡地にある国立博物館で日本人ガイドを務める中谷剛さん(51)が5日、阿智村駒場の満蒙開拓平和記念館を訪れた。中谷さんは、旧河野村開拓団の集団自決で生き残った久保田諫さん(87)の体験談を聞き、館内展示を見学。国内で戦争の歴史を伝える同館への期待を語った。

 アウシュビッツは年間200万人以上が訪れ、このうち3万人は日本人。中谷さんは日本人専門のガイドとして活躍している。ドイツがポーランドを占領したのと同様の歴史が日本にもあったことを伝えるため、満蒙開拓についても調査や研究を続ける。

 2年前には中国東北部でも調査を行った中谷さん。今回は、日本人側の話を聞こうと同館を訪問。自治労で毎年アウシュビッツを訪問している縁から、自治労長野が同記念館との仲介役を務め、メンバー6人が同行して満蒙開拓について学習した。

 同館では、寺沢秀文副館長が満蒙開拓の概要や設立の経緯を説明。久保田さんが開拓団での生活と敗戦後の苦難に満ちた体験を語り、三沢亜紀事務局長が館内展示を案内した。

 中谷さんは、近現代の歴史を日本人に伝えたいという自らの思いを語り「このような歴史を伝える施設が国内に存在し、天皇陛下も来たことは大きな意味がある」と同館に期待。「中国も訪問したが、日本人がどう感じて満州から帰ってきたのかという欠けていた部分を補うことができた。今日の経験を思い出して自信を持って語りたい」と感謝した。

 ドイツではホロコーストなどの歴史教育が「同じことを繰り返さないという将来への責任」「和解のための道具」となっている。「満蒙開拓も広島もひめゆりも、アウシュビッツと目指すところは同じ。さらにたくさんできて、私がアウシュビッツで伝えなくてもよくなるように」と語った。

  

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