下條村の伝統工芸伝承グループ「匠の会」(古田法人会長)は16日、村内の公共施設などに飾る門松づくりを行った。今回、作製したのは18基。会員15人が集まり、良い門松で良い年を迎えようと作業に汗を流した。
同会は、昔ながらの文化と匠の技を伝えていこうと活動しており、門松と小正月飾りの展示の他、保育園児へのわら草履、しもじょっ子祭りでの竹灯ろう作成などさまざまな分野で活動を行ってきた。
村役場や小中学校など公共施設へ向けた門松作りは好評で、村内の事業所などからも注文が寄せられるようになった。当初9カ所ほどだった設置場所が倍増。注文はさらに多く寄せられているが、会としては18を一つの区切りにした。
この日までに竹を切り出し、わら細工の台座やしめ縄飾りを作るなど準備を進めてきた会員たち。竹を3本組み合わせて番線で固定し台座に据えつけると、全体のバランスを見ながら松や梅、南天などを飾りつけていった。
古田会長(86)は「会員皆が忙しい中出てくれて作業に取り組んでくれる。大変な作業で、我々も1年ごとに年をとるが、村に良い年が迎えられるよう頑張りたい」と話していた。