泰阜村田本のあさぎり館で13日、男性のための料理教室が開かれた。村老人クラブ連合会(宮入良夫会長)の男性会員ら18人が参加して、「楽しく、おいしく」をテーマに旬の食材を使った5品に挑戦。完成後は講師や村教育委員らとともに手作りの味を堪能した。
高齢になり家族が病に倒れたり、一人暮らしになっても自炊できるようにと年間行事に盛り込んで6年目の取り組み。ことしは阿南町西条の管理栄養士、伊藤美果さん(42)が講師で訪れ、簡単に作れてバランスがよく、高齢者も食べやすいレシピを提案した。
作ったのは、さつまいもご飯と鶏肉のジャム焼き、ポパイサラダ、煮なます、かみなり汁の5品。伊藤さんは、鶏肉はマーマーレードジャムで漬けると肉質が柔らかくなることや、ホウレンソウサラダにチーズを混ぜるとまろやかになることなどをポイントに掲げた。
会員男性らも6回目となり料理は手際よく進み、1時間半が経過するころには食欲をそそる匂いが会場内外に立ち込めた。「味は抜群」と宮入会長。「料理をする機会はこれから増えてくる。備えていくことが大事。家でも作りたい」と話していた。