「温泉トラフグ」 遠山郷で養殖、飯田で試食会

地域の話題

[ 2012年 4月 26日 木曜日 15時33分 ]

 飯田市南信濃振興公社(後藤修三理事長)が昨年11月から養殖に取り組んでいるトラフグの試食会が24日、同市内のホテルであった。運営しているかぐらの湯の温泉水を利用して、200匹を稚魚から試験的に養殖。刺身や鍋料理にして関係者らと味わい、特産品化に向けて決意を新たにした。

 塩化物泉を利用し、山で海のフグを育てようと、昨年11月、温泉近くに設けた試験養殖施設に直径2メートルの水槽を設置し、稚魚200匹を放流。先進的に温泉トラフグの養殖に取り組む栃木県那珂川町の夢創造と提携し、指導を受けながら管理してきた。

 出荷の目安となる約800グラムに成長したことから、試食会を企画。30匹を使って鉄刺やひれ酒、ふぐ酢、雑炊などを調理し、披露した。

 会場では海で育ったフグと食べくらべをする時間もあった。

 参加者たちは「どちらもシャキシャキとした歯ごたえがあっておいしい」「違いが分からない」「しっかりしたフグの味がする」などの感想を伝えあいながら試食。「身の引き締まり方が少し違う」と話す人もいた。

 試験が一定の成果を挙げたため、公社は2014年の本格出荷を目指して養殖数を2000匹に増やしたい考え。水槽の拡大や新設が必要となることから、「きょうを迎えることができて本当にうれしい」と語った後藤理事長は「県や市と相談しながら、遠山谷のブランド化に向けた新しい一歩を探りたい」と話していた。

 試食会前には「遠山郷に温泉とらふぐがやってきた」のタイトルの映像上映会があったほか、夢創造の野口勝明社長が「海なし長野県の特産品となるか・遠山郷温泉とらふぐ」と題して講演した。

  

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