阿智村智里園原の村指定天然記念物「駒つなぎの桜」の樹下で19日早朝、伝統芸能師の加藤木朗さん(52)=同村伍和=が「鶏舞」を奉納し、天下泰平、病魔退散を祈願した。
花の満開に合わせて毎年奉納しており、今年で14年目。加藤木さんは鶏をイメージした衣装に身を包み、個人的な信仰の表現という鶏舞「夜明けを告げる魔除けの舞」を10分余にわたって厳かに踊った。
例年は県内外各地から100人ほどのカメラマンが訪れてレンズを向けるが、今年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で自粛ムード。それでもマスク姿の10人ほどが集まり、静かにシャッターを切っていた。
加藤木さんは「祈りが通じて、コロナが早く終息することを願うばかり」と話していた。
◎写真説明:満開の桜の樹下で舞う加藤木さん