下條村睦沢のソバ畑で、夏ソバの花が見頃を迎えている。梅雨の晴れ間となった15日には、青空の下で白い愛らしい花でつくるじゅうたんが一面に広がり、訪れた人の目を楽しませた。
村内のソバ栽培は、休耕田の利用促進を目的にスタート。1995(平成7)年には生産組合が発足し、村の特産品化を目指して徐々にその規模を拡大してきた。現在は村内各所にほ場が広がり、夏ソバ計20アール、秋ソバ計30アールで栽培している。
村内で最も多くのソバ畑が集積している同所は、南アルプスを望む高台に位置。毎年6月中旬と9月中旬の開花期には、ソバの花と山々との美しいコントラストを楽しもうと、写真愛好家ら多くの人が訪れている。
村によると、今週末にも満開を迎え、以降1週間程度はきれいな状態を楽しめるという。収穫は例年並みの7月5日から中旬ごろまでを見込む。昨年は長梅雨の影響で、例年より2週間ほど収穫作業が遅れた。
同村の夏ソバは、喜久水酒造のそば焼酎の原料として利用される他、開田高原(木曽郡木曽町)のそば店へも提供されている。
◎写真説明:一面に広がるソバの花