「貴重な宝を多くの目に」遺族らが作品寄贈

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[ 2021年 6月 4日 金曜日 16時07分 ]

 童画家、挿絵画家として活躍し、3月5日に亡くなった飯田市南信濃の北島新平さんの作品を後世に残そうと、遺族らが県内の施設や自治体に寄贈を行っている。飯田市仲ノ町の下伊那教育会館には3日、生前の北島さんと親しかった黒姫童話館(上水内郡信濃町)の北沢彰利館長が訪れ、作品1点を届けた。

 遺族らは葬儀後に「300点ほどの絵画が家に残されているが、このままでは十分な管理ができない」と北沢さんに相談。北島さんと縁のある施設などに、受け入れを依頼した。

 これまでに下伊那教育会館のほか、高森町歴史民俗資料館、喬木村椋鳩十記念館、豊丘村、信濃町小林一茶記念館、信濃町黒姫童話館に計100点ほどを届けた。残りの200点についても受け入れ先を検討している。

 同教育会館には、花畑で笑う子どもや赤鬼、動物たちを描いた「ことりと山のなかまたち」を寄贈。村澤資憲事務局長は「(北島さんの作品は)いつ見ても気持ちが和やかになる。頂いた貴重な宝は、先生や訪れた多くの方に見てもらう」と感謝していた。

 寄贈者で北島さんの次男の妻・道世さん(66)=同市南信濃=は「皆さんが受け入れてくださり本当にありがたい。作品を見て(北島さんを)思い出してくれれば」と話していた。

 北島さんは1926(昭和元)年、福島県会津生まれ。44(昭和19)年に教員として当時の木沢村(現飯田市南信濃)の木沢小学校に赴任し、結婚して同村に本籍を移した。その後も伊那谷の中学校で教壇に立ちながら、祭りのスケッチや童話の挿絵を描いた。退職後の71年には上京し挿絵画家として活躍。宇野重吉一座のポスター作成や児童文学作品の挿絵など、多くの作品を手掛けた。

◎写真説明:北島新平さんの作品を下伊那教育会館に寄贈

  

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