阿智村上清内路のドイツパンの店「Anton(あんとん)」で、店舗脇にかまくらが設けられた。中にはこたつや茶菓子も用意されており、誰でも自由に利用できる。
店長の櫻井こずえさん(27)の父親で宮大工の櫻井三也さん(63)が今月13日に製作。冬に訪れる客に楽しんでもらおうと同店のオープンから毎年かまくらを作っており、ことしで3年目を迎えた。
厚い雪に囲まれたかまくらの内側にはこたつが設けられ、ひんやりとした独特の雰囲気に。近くの診療所での勤務後に立ち寄った男性(92)は「かまくらとは懐かしい。学生時代は東北にいたがそれを思い出す」と喜んだ。
櫻井さんは「みかんやお茶菓子もあるので気軽にどうぞ」と呼び掛けている。定休日は水、木曜日。31日から2月8日までは臨時休業する。かまくらは店舗が休みの日でも自由に利用でき、雪が解ける4月ごろまで楽しめるという。
店舗に隣接したギャラリー「A&JM」では、3月2日から4月3日まで、中馬ぬくもり街道ひな祭りに合わせた展示を行う。4月19日からは、飯田市駄科在住の鎌倉正之さんの仏画展を予定している。