日本文化と人形浄瑠璃を学ぶため、いいだ人形劇フェスタ(8月4―7日)終了まで飯田市内に滞在している米国の大学生12人と英会話を楽しむ連続企画「せっかくだで英語ではなしまいサロン」の初回が6日夜、本町りんご庁舎で開かれ、高校生から80代までの18人が飯田の見どころや互いの文化、東日本大震災などについて語り合った。
学生の長期滞在を市民の英会話力、国際感覚の向上に役立てようと、市公民館が2006年から始めた試み。今夏は震災の影響で学生の出国手続きが遅れたものの、例年並みの人数が来日した。
市民参加者は飯田滞在が2週間未満の学生たちに、動物園や天竜舟下り、市美術博物館などのお勧めスポットを紹介。来飯前に被災地でボランティアをした学生は現地での体験を、予科練にいた高齢者は日本側から見た太平洋戦争を語っていた。
親子で参加した市内の女性は「学生は人形浄瑠璃などの日本文化に詳しく、日本人らしい自分を持っていないと恥ずかしいと感じた。サロンは飯田らしいグローバル化の一つなのだから、ネイティブ(英語を母国語とする人)と話したい人だけでなく、英語が話せない人も参加した方がいい。その方が学生たちも喜ぶはず」と話していた。
はなしまいサロンは27日までの毎週水曜午後7時半から、同会場で1時間程度開く。問い合わせは市公民館の大澤さん(電話0265・22・1132)へ。