天龍村の卯年、寅年生まれの46―48歳の男性7人でつくる「うるとら軽微隊」(佐々木敏秀隊長)はこのほど、そば打ちを体験した。完成したそばは村社会福祉協議会を通じ、村内の独居高齢者らに110食を届けた。
2005年、厄除けが発端で集まった8人がボランティア活動を促す妻たちの勧めで結成し、さまざまな活動を展開してきた。
そばづくりは昨年に続いて2回目。ことしも高齢者たちに届けようと、春から栽培に着手し、平岡の遊休農地で作業を重ねてきたが、天候不順などにより思うように育たなかった。
期待していた収穫はできなかったものの、昨年もらった高齢者たちからの感謝の言葉が忘れられず、そば粉を購入してそばを打つことを決めた。
平岡の老人福祉センターで実施。昨年に続き、豊田市から名人を迎えて手法を学んだ。
粉をだんご状に練ったり、伸ばして裁断したり。男仕事とあって、太さや長さにばらつきもあったが、110食分が完成。社協を通じて独居高齢者らに届けた。
ウルトラマンを見て育った世代。「肩の力を入れず、誰にも気づかないところでボランティアをする“ヒーロー”になりたい」との願いを込めて、ボランティア活動を重ねている。
佐々木隊長は「ことしも懲りもせずにそばをつくった。育ちが悪くて諦めかけたが、高齢者の方々の感謝の言葉に支えられた。配ってくれた社協の方々に感謝したい」と話していた。