ひさかた和紙、節目の紙すき体験会 作業場建て替えで中断へ

地域の話題

[ 2017年 3月 15日 水曜日 15時07分 ]

紙すきを体験する参加者

 飯田市下久堅の「ひさかた和紙保存会」(平岩宏保会長)は5と12日、旧下久堅公民館に併設する体験場で紙すき作業体験講座を開いた。作業場を建て替える計画があり、今後2年間は中断する予定だが、保存会は原料となるコウゾの栽培など継続して作業を続けていくという。

 「ひさかた和紙の魅力を幅広い住民に知ってもらい、継承者の裾野を広げよう」と、繊維の原料となるコウゾの皮剥(む)きや、和紙の活用を狙った工作など多彩なテーマで開いている体験会の一環。2回にわたり開き、地区の住民を中心に約15人が参加した。

 中断前最後の体験会となった12日は、約10人が参加。参加者たちは保存会員の手ほどきで、均等な厚さになるよう木製のこてを動かして丁寧にすくい、65度ほどに保たれた鉄板に貼り付けて乾燥させた。

 地元知久平から親子で参加した下久堅小学校4年生の児童(10)は、小学校でも幾度か体験したといい「いつもよりうまくできた」と笑顔。母親(39)は「貴重な経験をさせてもらうことができた」と話した。

 この先2年間は保存会も紙すき作業ができなくなるが、平岩会長(74)は「広げているコウゾ畑の管理を重ねるとともに、原料づくりの作業は続け、施設完成後、すぐに再開できるようにしたい」と話していた。

  

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