伝統的発酵食品のみその健康機能性を広くPRし市場の拡大を図るとともに、新たな発酵食品の開発などを目指す任意団体「みそ大学」(学長・林隆仁マルマン社長)は、飯田女子短期大学との連携による「みそを使った洋風スープ」の開発事業をスタートさせた。使用するみそや具材、味付けなどを同短大のクラブ活動、「ご当地グルメ研究会」と「なべの会」のメンバーらがアイデアを出し合い研究。マルマンが知識面、技術面でサポートし、本年度中の商品化を目指す。
みその消費拡大に向け、若者、特に女性の感性を生かした新たな商品、新たな料理を生み出そうと、みその製造・販売を手掛けるマルマン(飯田市大通)が同短大に開発を依頼。11日、両クラブのメンバー7人が同社を訪れ、林社長の説明や工場見学を通じ、みその種類やその特徴、製造工程など、みそに関する基礎知識を身に付けながら、商品のイメージを膨らませた。
林社長は、同社でもかつて洋風みそ汁の研究を進め、牛乳などの乳製品と相性が良いことが分かったなどと紹介する一方で、「長く仕事に携わっていると、どうしても固定観念ができ上がってしまう。若者の自由な発想、柔軟な発想で、私たちの常識を打ち破ってほしい」と期待を寄せた。
ご当地グルメ研究会の竹入愛彩美さん(19)は、「みそは日常的に食べている身近な食材だったが、製造現場を見学し、生産工程や管理体制を学ぶことで、より深みを感じることができた。味が強いものなので、みそ同士や具材などとの組み合わせを研究し、新たな味を提案できたら」と力を込めた。