飯田市千代の棚田百選、よこね田んぼで案山子(かかし)コンテストが始まった。29日には千代地区内の各分館や下伊那地方事務所などにより作られた二十数点のかかしを展示。かかしは地元小学校や地区外からも出品され8月中旬には30点ほどが出そろう予定。コンテストでは一般から投票を受け付けており、投票者の中から抽選でよこねの新米5キロが贈呈される。
案山子コンテストは毎年夏から秋にかけての田んぼを彩る恒例のイベント。オーソドックスな昔ながらのかかしからその年の話題などを題材に力作が並び、訪れた人を楽しませる。
ことしはロンドン五輪にちなみ、日本人選手の活躍を願うかかしも多数展示された。野池分館のかかしは、相撲大会で優勝し飯田下伊那の代表として国技館での大会に出場した千代小学校の男子児童に「将来の横綱に」との願いを込めたかかしを作成した。
このほか、飯田りんごんを題材にしたものなどもあり、美しい棚田にユニークなかかしがずらりと並んだ。
一般から案山子コンテストの投票も募集。投票はよこね田んぼの休憩所に設けられた投票所で行う。投票期間は9月24日まで。かかしは10月末の脱穀まで展示する予定だ。問い合わせは同保全委員会(電話0265・59・2003)へ。