泰阜村平島田の観光施設「あいパークやすおか」の一角、フジバカマが咲き誇る通称「アサギマダラのレストラン」に、長距離を移動することで知られる大型のチョウ「アサギマダラ」が飛来し、来園者らを楽しませている。
2014年、春の遠足で訪れた泰阜小学校の児童らがフジバカマの苗80株を定植して以降、管理スタッフらが徐々に株数を増やし、現在は約7アールにわたりピンクや白の花が咲き誇る。毎年、花に誘われた多くのアサギマダラが乱舞する様子は、地域住民やアマチュアカメラマンらの関心を引いている。
同施設管理人の宮島悦雄さん(68)によると、今年は9月11日に飛来を確認。昨年は9日に確認しておりほぼ例年通り。これまでの飛来数は昨年よりも少な目というものの、24日は美しい「あさぎ色」の羽を広げた数多くのチョウが飛び交う姿、並んで吸蜜する姿などが見られた。
宮島さん(68)は「例年涼しくなってからの方がチョウの数が増える傾向がある。これから白い花のフジバカマも咲き始めるので、10月半ばごろまでアサギマダラの乱舞を楽しんでもらえるのでは。蝶と花の観賞とともに園内をゆっくり楽しんでもらいたい」と話した。
問い合わせは同施設(電話0260・26・2001)へ。
◎写真説明:並んで吸蜜するアサギマダラ