オケ友、10周年迎え「考える会」開く 成果や方向性探る

地域の話題

[ 2018年 1月 15日 月曜日 15時31分 ]

オケ友を考える会での座談会

 プロオーケストラとともに市民が楽しみ、学ぶ「オーケストラと友に音楽祭」実行委員会は13日、音楽祭を考える会を飯田市高羽町の飯田人形劇場で開いた。実行委員約30人が参加。開催10周年を迎えるにあたり、音楽祭の成果や方向性について考えた。

 1989年から市内で20年間開かれた「アフィニス夏の音楽祭」の経験を生かしながら、市民が主体になって運営する音楽祭。2009年から毎年、ゴールデンウイークに開催している。

 名古屋フィルハーモニー交響楽団をパートナーに、コンサートなど音楽を「楽しむ」プログラムと、地域のアマチュア演奏家がプロから「学ぶ」音楽クリニック、身近なところでクラシック音楽に親しめる多彩なプログラムを行っている。

 実行委員会では10周年記念事業の一環として、これまでの活動の検証と将来の環境の変化を踏まえた、オケ友の将来ビジョンの策定を検討。昨年11~12月、実行委員による内部評価を行い、音楽祭の強みと弱み、将来に向けて新たに生み出したい広がりなどを出し合った。

 この日は外部の意見を求め、地域の視点から音楽祭を考える機会にしようと、考える会を開催。

 牧野光朗市長と飯田商工会議所の柴田忠昭会頭、アフィニス文化財団理事の松原千代繁さん、名フィル演奏事業部長の山元浩さん、平谷村での名フィルによるコミュニティーコンサート開催に携わる米山照実さん、下伊那校長会幹事の熊谷典子さんによる座談会を行い、オケ友の成果や将来像などを語り合った。

 熊谷さんは、小学生が楽器体験や演奏会を楽しむ「小学生のための音楽ひろば」に参加した子どもたちや保護者、教職員の感想を取り上げ「学校ではできない楽器の体験ができる。保護者からも、安心して子どもを連れて行けるオーケストラの演奏会は貴重だという意見がある」と語った。

 また14年度を最後に、飯田下伊那地域の小中学校の音楽鑑賞教室が終了したことを挙げ「本物に触れることは大事。どの子にも音楽に触れることができる機会を設けていただけだら」とした。

 米山さんは過去2回、同村で開催されたコミュニティーコンサートについて「未就学児も入場でき、家族皆で楽しめる。コミュニティーの醸成の場にもなっている。平谷の学校には音楽の専科の先生がいないので、生の音楽に触れられる機会があるのはありがたい」とした。

 松原さんは同コンサートで、村人口の約3割にあたる来場者があったことについて「すごいこと。アフィニスとオケ友の30年の積み重ねで、町が音楽化したと感じる」と、音楽祭の成果を述べた。

 山元さんは、小学生のための音楽ひろばの充実や、実行委員の世代交代・育成について、柴田さんは財政的支援の必要性などを語った。

 牧野市長は、音楽クリニックに参加した子どもたちがコンクールで入賞するといった成果を出していることを挙げ「成果が客観的に評価され、学校の先生たちと共有、連携していくことが大事では」と指摘。

 「オケ友に関わってきた子どもたちが、社会人になっても関わり続けられるように考えてみては。高校卒業後7割が地域を離れるが、この2、3年で地域に戻って生活したいという人が増えた。そういった若者の思いに応えられる音楽祭にしていけたら」と話していた。

 実行委員会では今後、考える会で出された意見と内部評価での検証を集約。4月に開く総会で、将来ビジョンを決定する予定。

  

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