キンポーメルテックがモノづくりコンテスト最優秀賞

地域の話題

[ 2010年 10月 30日 土曜日 8時09分 ]

 このほど開かれた日本小型工作機械工業会主催の「100年に一度“め”のモノづくりコンテスト」で、精密板金、金属塗装のキンポーメルテック(野沢稔弘社長)=飯田市三日市場=が出品した加工品「トンボ」が最優秀賞を受賞した。これまでの一般的なレーザー加工では限界とされる厚さ0・3ミリを大幅に上回る0・03ミリのステンレスカットを実現した。

 トンボは、レーザーと水を駆使して作り上げた特別な加工機でステンレスを厚さ0・03ミリから0・1ミリに切断して作り上げた20の部品を組み合わせた。薄さに加え、トンボの自由曲線をリアルに表現したことが評価につながった。

 4年ほど前にレーザー加工の薄さを追及する同社が、ウォータージェット切断加工などを手掛けるスギノマシン=富山県=に依頼。09年に完成して同社100%子会社の軟加工技術を研究開発するシムノンに搬入された。

 水で冷やしながら加工するためひずまないのが最大の特徴。そのため化学反応を起こしにくくマグネシウムも切断可能なほか、反射素材も加工できる。現在までに約20種類の金属加工を行い、切断可能な金属のデータを蓄積しているという。

 安価で良品質、短納期だが、大量生産には向いておらず、研究開発機関からの依頼が多いとし、すでに自動車や液晶、半導体関連から受注を得ている。ほかにも燃料電池、原子力関連などでも交渉中という。トンボ自体も注目されており、組み立てやすいよう改良を加えた後、キットでの販売を検討している。

 野沢社長は「企業が生き残っていくための新たな技術開発。加工機とソフト力、組み立てる部分で評価してもらった。これをきっかけに受注先を拡大できれば」と話していた。

  

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