サザンスイートの品種検討会開く

地域の話題

[ 2011年 8月 31日 水曜日 8時43分 ]

 高森町下市田の県南信農業試験場が開発し、農林水産省に品種登録を出願している赤ナシ「サザンスイート」の品種検討会が29日、同所であった。主に上下伊那の生産者やJA関係者ら約90人が参加し、収穫期が早い、糖度が高い、病気に強いといった特性を把握。他品種との食べ比べもあり「甘くて食感もいい」と好評だった。県などは新たな特産品として、数年後の市場への流通を目指している。

 サザンスイートは1991年、収穫時期が早い「八里」と甘みが強い「南水」を交配して開発。18年間の育成を経て2009年に「南農ナシ4号」として誕生し、昨年3月にサザンスイートの品種名で農林水産省に品種登録を出願した。

 新品種の味の特徴は、同試験場で開発された南信州を代表する赤ナシの南水と同程度の甘さ(糖度13~15度)とみずみずしさ。赤ナシの早生種の主力である幸水より1週間ほど早い8月中下旬に収穫できるため、価格面でも有利な販売が可能という。さらに病気に強いメリットも備える。ただし、果形がややいびつな点が今後の改良課題となっている。

 検討会で参加者らは、同試験場内の栽培状況を視察した後、職員から品種の特徴について説明を受けた。試食では、サザンスイートに加えて、幸水や「なつしづく」も用意。同試験場のほか、下條村と飯田市の試験栽培地で収穫したものも並べ、標高差や収穫日に伴う味の違いも検討した。

 箕輪町のナシ農家の男性(80)は「糖度があり、幸水より早く出荷できる点は大きな魅力。(栽培に向け)検討の余地は大いにある」と評価。ナシだけで十数種類を栽培する伊那市の男性(77)も「甘さは抜群で現代人の味覚に合うのでは。農薬散布が少なくて済むことも栽培しやすい。何よりナシ市場のポケットとなる盆時期に出荷できる品種はありがたい」と話していた。

 一方で「酸味を好む人にとっては、甘さがくどいと感じるかもしれない」「贈答用の箱詰めにする場合などは、そろった形状が望ましい」の声も。JA関係者からは「特産として売るならば、販売体制もしっかり整えていかなければ、農家へ積極的に推奨しにくい」との指摘もあった。

 今後の栽培、普及に向けて同試験場は「今回のような検討会を重ねながら、栽培面積の拡大を図りたい」と説明。引き続いての試験栽培を通じて、防除方法の基準や収穫適正期などの検証も進めるという。

  

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