ザゼンソウ開花し春の訪れ

地域の話題

[ 2020年 2月 13日 木曜日 15時42分 ]

 飯田市下久堅虎岩嵯峨坂の自生地で、ザゼンソウ(座禅草)が開花した。保護に取り組む「虎岩の文化財を守る会」の池田健一会長によると、開花が確認されたのは11日。例年より早く、昨年と比べて1週間ほど早いという。

 ザゼンソウはサトイモ科の多年草。花のように見える赤紫色の仏炎苞(ぶつえんほう)が密生する小花を包む様子が、光背と座禅を組む僧侶の姿に似ていることから名付けられたとされる。雪解けを待つ他の植物との競争を避けるため、約20度に発熱して周囲の雪を溶かして芽を出す。

 嵯峨坂は飯田下伊那地域でも数少ないザゼンソウの自生地で、湿地を好む里山の環境が貴重であることから1995年に市が天然記念物に指定。500株以上のザゼンソウが群生するほか、ミズバショウやワスレナグサなど季節の草花も豊富で、守る会が保護活動を続けている。

 昨年は20日ごろにザゼンソウの開花を確認。今年も例年より早い開花となり、既に7株ほどが開花し、50株ほどが地中から芽を出している。発芽と開花を見守る池田会長は「例年より早い開花で驚いた。雪を丸く溶かして咲くものなので、弱ってしまわないか少し心配」と話していた。

 自生地は自由に見学が可能で、守る会は保護活動に加えて駐車場や遊歩道の整備、パンフレット作成にも注力してきた。2018年にはムトス飯田の助成金を活用し、道路や敷地内に案内看板を設置した。

 3月8日に開催する守る会主催の見学会では、同会の解説を聞きながらザゼンソウを見ることができる。現地集合で、申し込みは不要。午前10時から。

 問い合わせは池田会長(090・7810・6588)へ。

◎写真説明:開花した嵯峨坂自生地のザゼンソウ(12日)

  

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