中日ドラゴンズがホームのナゴヤドームで勝利するたびに、ファンにリンゴを贈る喬木村伊久間の「ドラゴンズ勝利の樹」で17日、収穫が始まった。マスコット「ドアラ」も駆けつけ、優勝を報告。この春に設置したところ、チームはホーム54勝の驚異的な成績を納め、「縁起の良い木」にもなった。
チームと南信州プロダクツマーケットがこの春からコラボレーションし、ドラゴンズがホームゲームで勝利するたびに「勝利のりんご」10キロをファンにプレゼントする。
ナゴヤドームのオーロラビジョンやチームのホームページなどで告知し、ファンから募ったところ、応募総数は延べ4540件に達した。
この日、“きもかわいい”と人気のドアラが駆けつけ、勝利の木を管理する矢澤武さん(63)とサンふじを収穫。チームの石黒哲男広報が「ファンに勝利賞を贈る初企画となったが、優勝につながった。飯田のみなさんに応援していただき、来年こそは日本一を達成したい」と話した。
リーグ優勝の原動力となったホーム54勝について矢澤さんは「予想より2割ほど多い」と驚いた様子。実った800個ほどの果実を分配し、下旬から順次当選者に贈る予定だが「ことしは色づき、糖度の乗りも最高で、おいしい南信州のリンゴを届けられる」と胸を張った。
ドアラはその後、元善光寺を参拝し、リーグ優勝を報告。チームナンバーワンの人気者とあって、多くの市民にレンズを向けられ、“変な”ポーズをとっていた。