高森町吉田の農業組合法人フクロウ(鈴木守男代表)は19日、所有する農地で、ドローン(小型無人機)による除草剤散布を行った。
体力的な衰えから田んぼに入っての除草剤散布がつらくなり、農薬散布用のドローンの導入を決めた。県の元気づくり支援金を活用してドローンを購入、1月に免許を取得した。
農地14ヘクタールのうち3ヘクタールについて、この日はドローンを飛ばし、2メートルの高さから除草剤をまいた。
使用したドローンの機体重量は6・5キロで、バッテリー2本で約10分間飛行しする。下部のタンクから粒剤を50アール、液剤なら60アール散布することができる。
ドローンの利点について、指導・監督に当たった業者は「操作が簡単で、中小規模の田んぼでも散布を行うことができる。ダウンウォッシュによる下降風も弱く、農作物への影響もない」と語った。
鈴木代表は「バッテリーの持続時間など、まだまだ課題も多いが、高齢化する農家の負担を軽減するドローンは非常に有用」と期待を寄せ、「将来的には農家の依頼を受けて、ドローンによる農薬散布を行いたい」と話した。