ハッチョウトンボ舞い始める 世界最小級 泰阜村の湿地帯

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[ 2017年 6月 2日 金曜日 16時44分 ]

飛び交い始めたハッチョウトンボ(1日午後4時撮影)

 泰阜村平島田の観光施設「あいパークやすおか」の湿地で、世界最小級のトンボ・ハッチョウトンボが飛び始めた。直径2センチの1円玉にすっぽり隠れてしまうほどの愛らしい姿が、来場者を楽しませている。

 ハッチョウトンボは日当たりの良い湿地に生息する。雄も雌も羽化後は褐色の体にしま模様がうっすらとあるが、雄は成熟するに従い体全体が鮮やかなあかね色になる。

 同施設では2014年、施設に訪れたアマチュアカメラマンが同トンボの生息に気付いて管理人に報告。管理人らは、市の昆虫に指定するなど保全活動が盛んな駒ケ根市に視察に訪れたり、飯田市美術博物館の専門家に生態を聞いたりと勉強を重ね、長く生育できる環境の維持に努めている。

 14年から毎年確認していて、今年は5月20日前後に数人の管理人が羽化後、元気良く飛び交う同トンボの姿を確認。今月中をピークに8月上旬ごろまで見ることができるという。

 場所は同施設西側にあるマレットゴルフ場上段部の湿地帯。昨年、支障木を伐採して日当たりを良くしたほか、パーク内のヒノキを使って「ハッチョウトンボの池」の看板を設置した。近くの土と草で埋もれていた池も復活させてスイレンを植えるなど、環境美化を進めている。

 近年は来場者数も増加して年間1万人余が訪れる同施設。管理人の木下之義さん(64)は「貴重なトンボ。研究を続け、保護していけるよう努めたい」と話している。

  

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