ブッポウソウの飛来ルート解明

地域の話題

[ 2018年 6月 18日 月曜日 15時22分 ]

一部が判明した飛来ルート

 県天然記念物の渡り鳥「ブッポウソウ」の飛来ルートと越冬地確認に挑んでいる山階鳥類研究所(千葉県)研究員の仲村昇さん(45)が15日、天龍村を訪れ、衛星利用測位システム(GPS)内蔵の記録装置を取り付けたブッポウソウを捕獲して移動経路を確認したところ、カンボジア以南で越冬した可能性が高いことが分かった。途中、装置の電池切れで最終的な場所までには至らなかったが、東日本に生息する個体の一部ルート判明は国内初という。

 西日本に飛来するブッポウソウは、日本から約4000キロの東南アジアのボルネオ島などで越冬することが分かっている。一方、長野や新潟など東日本の個体の飛来ルートはいまだよく分かっていなかった。

 仲村さんは3年前から同村などを訪れ、ブッポウソウに緯度経度を推定できる記録装置を取り付け、翌年、捕獲してデータの解析作業に取り組んできた。

 現在、同村や飯田市南信濃、栄村、新潟県十日町で計17羽に装着。今年は15日に同村の巣箱で捕獲した4羽のうちの1羽で装置を確認し、データを取り出して解析した。

 それによると、昨年6月15日に装着後、9月13日に天龍村を飛び立ち、徳島県や熊本県を経由して中国大陸へ渡り、10月23日にカンボジアに至るまでの足取りがつかめた。国内では1日300~400キロ飛んだ計算。またヒナが巣立つ7月中には親鳥も同村を旅立っているものと思われていたが、9月まで村内にいたことも新たに分かった。

 今回のデータは電池切れで最終的な越冬地や往復ルートの解明はできなかったものの、仲村さんは「測定する指令の回数を減らせば越冬地まで電池が持つと思う」と予測。今回栄村と十日町では計3個の装置を新たに取り付けていて「カンボジアはまだ通り道。指令回数も変えたので、来年、うまくいけば全容が解明できるかもしれない」と話している。

  

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