マツタケの入荷始まる 生育はやや遅れ気味に

地域の話題

[ 2016年 9月 28日 水曜日 15時56分 ]

北部支所に持ち込まれたマツタケ

 飯田下伊那のマツタケの産地でマツタケの収穫が始まり、豊丘村役場に隣接する飯伊森林組合北部支所には近隣の農家から持ち込まれている。2年連続で豊作となっているが、ことしは盆以降の雨が少なく、生育状況は平年に比べるとやや遅れ気味。収穫が本格化するのは来月上旬になりそうで、関係者は3年連続の豊作に期待している。

 北部支所の店頭には形のそろったマツタケが並び始め、来店者は独特の香りに足を止めていた。大きいもので長さ20センチ、重さは150グラムほど。

 同支所によると、初入荷は今月9日で、平年と比べると10日ほど遅い。27日は豊丘を中心に松川、高森、喬木の近隣町村から計約40キロが集まった。28日も早朝から入っているが、静かな出だし。ただマツタケの出方は豊作だった2010(平成22)年と似ており、金原史人支所長(49)は「まだ予想がつかないが、気温がぶり返さなければ収量に期待できるのでは」とみている。

 一方、喬木村富田の木下勇人さん(79)は27日、マツタケシーズン中の入山の権利を落とした区管理山に入り、生育状況を確認した。

 小学生の頃からマツタケ狩りをしているとあって、地元では“マツタケ名人”としても知られる。標高700メートルほどのアカマツ林を足元に注意しながら進み、険しい斜面で枯れ葉に隠れたマツタケを見つけると満面の笑みを見せた。

 周辺のアカマツ林は花こう岩で覆われ、全国的にも香りの強いマツタケが採れるとされる。生育がやや遅れる傾向に気をもむが、「出始めればここは良質のものが採れるから」と今後に期待を寄せた。

 マツタケはアカマツの根元に菌の集まった「シロ」を作り、涼しくなると菌が活発になり、発生する。

 朝夕の気温が20度以下であることがマツタケに適した生育条件。地温が下がったことで出始めたものの菌が活発した後で再び気温が上がると、菌が死ぬこともある。

◇マツタケ観光の受け入れ状況

【松川町生田】

 松川町生田の総合交流促進施設「まつたけ小屋 梅松苑」は、18日からマツタケ観光の受け入れを始めた。
 同施設は4月から営業を休止していたが、精密製造「ライフテック」(同町元大島)が新たな指定管理者となり、今月から営業を再開した。まつたけ料理は「梅松苑コース」(9000円)、「松茸三昧コース」(1万4000円)の2種類。予約が必要で、問い合わせはまつたけ小屋(電話0265・36・7100)へ。

【豊丘村堀越】

 豊丘村堀越区の住民が料理を提供する「堀越まつたけ観光」は、28日から営業を開始した。本格営業は10月6日頃から。
 地元の山で採れたマツタケを使い、焼きまつたけ、すき焼き、土瓶蒸し、まつたけご飯などを提供。3コースあり、価格は1人5000円~1万1000円。こちらも完全予約制。予約、問い合わせは、豊丘村堀越区の堀越区民会館(電話0265・35・5256)または村交流センターだいち(電話0265・34・2520)へ。

【喬木村大島】

 喬木村大島のマツタケ観光園「大島山の家」は10月3日から今シーズンの営業を開始する予定。ただ生育の遅れによって収量の確保が難しく、営業が本格化するのは同10日前後になりそうだ。
 大島山の家は、農家6戸でつくる大島松茸観光組合が運営する。
 コースは松(1万円)、竹(6000円)、梅(5000円)の3種類。完全予約制で問い合わせは、大島山の家(電話0265・33・3395)、たかぎ農村交流研修センター(電話0265・33・3999)へ。

  

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