三六災害60年でフォーラム 「水害予防の日」定め継承へ

地域の話題

[ 2021年 6月 28日 月曜日 15時13分 ]

 「三六災害」の発生から60年の節目に当たり、飯田市の川路まちづくり委員会などが主催する川路フォーラム「伝えよう水難の里の歴史を~三六災から60年~」が27日、川路小学校で開かれた。川路地区では多くの家屋が水没し全半壊、床上浸水などの被害が出た。フォーラムでは、川路まちづくり委員会の今村正大会長が6月27日を「川路水害予防の日」として語り継ぐことを提案。盛り込んだ大会宣言を採択した。

 2019年の台風19号災害で被災した長野市の柳見澤宏さんが「長沼は継承されながら、のみ込まれた~まさかに対する日ごろの備え~」と題して基調講演した。自らの経験を踏まえた上で「目の前にある現実をどう受け止めるかが大事」と語り、実際の現場では「情報共有や安否確認が進まない」と課題として指摘した。

 会場では災害当時の写真などを展示。体験者の清水卓さん、消防団第11分団の飯島貴裕分団長、赤十字奉仕団川路分団の中島美和子分団長、市危機管理室の後藤武志次長によるパネルディスカッションもあった。

 あいさつに立った今村会長は「薄れてきた水害の記憶を呼び起こし、また勉強をし直し、記憶にとどめる」と川路水害予防の日に対する思いを語り、今後大災害が起きたとしても「1人の犠牲者も出さない地域を作り上げていく」と決意。国土交通省天竜川上流河川事務所の佐藤保之所長も「過去の災害から学び、その教訓を次世代に伝えていく取り組みが大切」と重ねて強調した。

 採択した大会宣言には「私たちは天竜川の水位を見守ります。私たちは流れ来る土砂の量が適量であるよう努めます。私たちはひとたび洪水が発生する時、隣近所で助け合い最少の被害に留めるよう努力します」を盛り、水難の里の歴史を語り継ぐとした。

◎写真説明:川路小学校で開かれたフォーラム

  

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