下久堅の川原遺跡で現地見学会

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[ 2016年 11月 25日 金曜日 16時23分 ]

下久堅の川原遺跡の見学会

 県埋蔵文化財センターは23日、発掘調査を進める飯田市下久堅知久平の川原遺跡の現地見学会を開いた。2回の見学会に約80人が参加。天竜川左岸に形成されていた、縄文時代中期から晩期(約4500―3000年前)の集落跡や、出土した土器、石器などの遺物を見て回った。

 

 同遺跡は天竜川左岸の段丘上、川との高低差4メートルの低位に位置する。同市教育委員会が1969、70、81(昭和44、45、56)年に実施した調査では、縄文時代後期から中世にかけての住居跡や土器、陶磁器などが出土し、天竜川沿いの最低位段丘上に位置する遺跡として重視されてきた。

 

 同センターによる今回の発掘調査は、市教委の調査で発見された遺構の西側、1705平方メートルを対象に実施。天竜川下久堅地区築堤護岸工事に伴って8月から調査を進め、縄文時代中期から晩期の竪穴住居跡8軒と縄文時代以降の土坑13基などが見つかった。

 

 住居跡のうち、4軒が縄文時代中期、2軒が後期、後期から晩期にかけてのものが2軒。川に向かって小さな半島状に突き出した小高い場所に分布しており、断続的に集落が営まれていたと考えられている。

 

 住居跡は壁の深さが浅く、炉跡の残存状態がよくないことから、後世の洪水や造成によって削り取られた可能性が高いという。

 

 出土遺物は、漁労具として川原石の両側に刻みを入れた石の重りや、打製石斧、磨製石斧、削器といった石器や、深鉢などの土器片が見つかっている。

 

 見学会では、調査を担当するセンター職員が遺跡や調査状況、発見された遺物などについて解説。参加者は、説明を聞きながら住居跡の柱穴や炉跡、遺物などを見て回り、職員に質問していた。

 

 同センターによる発掘調査は12月中旬まで行われる予定。

  

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