飯田市立下久堅小学校4年明組の児童21人は28日、下久堅知久平の市社会福祉協議会、竜東デイサービスセンター(小池清智所長)で人形劇を演じた。今月に開催された「いいだ人形劇フェスタ」で発表した「十二支の始まり」を上演。元気いっぱいに演じて利用者を楽しませたほか、歌やゲームで交流を行った。
同クラスはことし初めて人形劇に挑戦。自分たちで手作りした人形を使い、フェスタ期間中に知久平研修センターで発表した。
同校向かいにある竜東デイでは、利用者が外出して鑑賞するのが難しいことから、子どもたちに来所して人形劇を披露してもらうことに。24日に初めて訪問し、より多くの人に見てもらおうと28日に再び上演を行った。
この日は、利用者34人とデイの職員らを前に発表。リコーダーや鍵盤ハーモニカを演奏しながら動物たちの人形を操り、十二支の誕生の物語を演じた。
新年の朝、動物たちが競い合いながら神様の門に向かっていく様子をコミカルに演じると、会場からは笑みがこぼれた。劇中で童謡が演奏されると、利用者が口ずさむ場面も。上演後、子どもたちは十二支の歌など2曲を合唱し、最後に利用者とじゃんけん肩たたきゲームをして触れ合っていた。
馬を演じた男子児童(9)は「馬の鳴き声を上げながら登場するところがうまくできたと思う。喜んで見てくれてうれしい」と笑顔を浮かべた。
教諭は「いろんなところで発表したいという子どもたちの希望もあって上演させていただいた。今後も交流の機会があればうかがいたい」とし、小池所長は「2回演じてもらったが、日によって利用者は違うので、きょう初めて見た人がほとんど。たくさんの人に見てもらおうと配慮していただきありがたい」と話していた。